第73章

夏目南は休むつもりなどなかった。だが朝日知也に一方的に押し切られ、強制的に一週間の休暇を取らされる。

自分のマンションに戻って暮らしていい。スマホも返してもらえる。けれど帰る前に、もう一通――守秘義務契約書への署名が必要だった。

休暇中は外部の人間と接触しないこと。

そして彼女のスマホには、盗聴システムまで追加されていた。

夏目南は侮辱だとは思わなかった。自分が疑われているわけじゃない。仕事の性質上、開発が完了するまでは全員が徹底した情報管理を求められる。それだけのことだ。

スマホを受け取って最初に目に入ったのは、宮原宏昭からの不在着信がいくつも並んでいる履歴だった。

どうでもい...

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