第78章

葉宮は、それでも上に夏目南の容体を報告した。

そもそも隠し通せる話じゃない。彼女はいま厳重に管理されている。病院に着いてから誰の診察を受けたか、どんな検査を組まれたか、結果がどうだったか――医師とのやり取りに至るまで、一言一句、記録される。

夏目南も多くは望まなかった。ただ葉宮に、ひとつだけ頼む。

「鈴木様に、お目にかかりたいんです。お話があります」

葉宮は少し迷った。夏目南のことは信じている。だが状況が状況だ。今このタイミングで鈴木様との面会を通すのは、簡単には許可が下りないだろう。

夏目南は微笑みを崩さず言った。

「葉宮。鈴木様に伝えてください。重要なプログラムを誰かに特許申...

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