第83章

周防律は国立研究所の門前に三日間張り込み、ようやく鈴木様に会うことができた。

憔悴しきった周防律の顔を見て、鈴木様は深く息を吐く。

「だから言っただろう。南の件は結論が出たら、正式に発表がある。君がこうして待ち伏せしたところで、何になる?」

周防律の目は血走り、青黒い無精ひげが頬を覆っていた。いつも清潔で隙のない彼とは、まるで別人だ。

彼は一歩踏み込み、鈴木様の手を強く握りしめる。

「待てません、鈴木様。南は……いったいどこにいるんですか。たとえ彼女に落ち度があったとしても、夫である俺には居場所を知る権利がある。しかも、あなたは『まだ結論は出ていない』と言った。なら、なぜ連れて行っ...

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