第150章 引っ越す

雪乃は視線を引き戻し、目の奥にかすかな自嘲をよぎらせた。

もともと、こうなる以外にない結末だった。

それなのに、今野優空の口から直に聞かされた途端、胸の奥にはちくちくと細かな痛みが広がっていく。

長く息を吐き、彼女も自分の部屋へ戻った。

翌日になっても、今野優空は帰ってこなかった。中島晴美に連れられ、また自分名義のマンションへ戻ったらしい。どんな口実で引き留めたのかは分からない。

雪乃は朝からばたばたと荷物をまとめていたが、やがて運転手がやって来て、萌花を迎えに来た。

中島晴美のところへ行くと聞いた瞬間、萌花は嬉しさのあまり手足をぶんぶん振り回し、小さな体をせわしなく揺らした。

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