第153章 客として訪れる

彼女は今野優空のことを否定しなかった。画面の向こうで、林谷里樹がそっと唇を引き結ぶ。

彼も空気は読める。深くは追及せず、二、三言だけ交わすと、その話題を自分から打ち切った。

雪乃はもう一度、ほかの人から届いていたメッセージへと目を戻した。大半は会社関係の連絡だったが、その中でひときわ目についたのが松村理玖からのものだった。

いつの間に送ってきていたのか、内容は短い気づかいの一文だけ。

『雪乃、最近は何をしてるの? この前のこと、君に迷惑かけたりしてない? 今野社長、帰ってからまた君と揉めたりしてないよね』

あの日のことに触れられ、雪乃はすぐに打ち返した。

『先輩、安心してください...

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