第157章 悔しさ

雪乃はそれを聞くなり、すぐに前へ出て、桃菜のひんやりした小さな手を握った。

「私が一緒に遊んであげようか?」

桃菜の目がぱっと輝く。こくこくと素直にうなずいた。

「うん!」

雪乃はわざわざ人の少ない、きれいな芝生の一角を選んだ。子どももあまりおらず、ちょうど遊び飽きられて空いている遊具がいくつかある。

彼女は桃菜を抱き上げ、小さな揺れる乗り物にそっとまたがらせた。

その背中を、雪乃が気づかうように支える。

「おばさんが支えてるから、ゆっくり遊ぼうね。いい?」

萌花――ではなく、桃菜は目をきらきらさせ、くるりと振り向くと、雪乃をまっすぐ見て、不意にとても真剣な声で言った。

「...

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