第162章 付き添って

ちょうど彼女が振り向いたそのときだった。おばさんは胸を押さえ、さっと顔色をなくし、膝から崩れるように横へ倒れかけた。

雪乃はとっさに駆け寄り、その身体を支える。

「どこか苦しいんですか? 胸が詰まる感じですか?」

支えられて、ようやく少し意識が戻ったらしい。だが顔色は相変わらず白いままで、ほとんど一瞬のうちに額にはびっしりと冷や汗がにじみ、頬を伝って流れ落ちていく。

おばさんは雪乃を見上げ、無理に笑みを作った。

「大丈夫よ。たぶん年のせいね。年寄りにはこういうこともあるの。あなたの時間を取らせちゃ悪いわ。もう行って。少し休めば、そのうち治るから」

透けるように青白いその顔を見つめ...

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