第167章 今野家へ戻る

うれしそうに、短い脚までぶらぶらと揺れている。

「気に入ってくれたならよかった。本当によかったわ」

雪乃は胸の奥でそっと息をついた。桃菜のふわふわした髪を撫で、それからあの日けがをしていた腕と脚に目を向ける。

傷跡はもうずいぶん薄くなっていて、ほとんど分からないほどだった。

「どう? まだ痛い?」

桃菜は腕の中のぬいぐるみを抱きしめたまま、問いかけに顔を上げた。小さな顔は真剣そのものだ。

「痛くないよ。ぜんっぜん痛くない」

雪乃はその頬をそっとつまんだ。

病み上がりのせいか、桃菜はどこか華奢に見える。

そう思うと、胸の奥がまたきゅっと痛んだ。いっそう強い愛おしさがこみ上げて...

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