第171章 解明する

東山和馬がエリックのオフィスを訪ねると、ドアをくぐるなり、エリックの話し声が途切れなく耳に飛び込んできた。

雪乃のこれまでを、根こそぎ洗いざらい語った。最後には口が渇ききるほどに。

「つまり今回は、その江川雪乃って女のために、俺に道を整えろってことか」

エリックはあっさり頷いた。いっそ清々しいほどの顔だった。

「そういうことだ。彼女は伸びる。おまえが損する商売をしない男だってのは分かってる。だからこそ言うんだよ。あの子は俺が見込んだ逸材だ。ちゃんと育てれば、おまえにとっても得しかない」

そう言って、彼は声をひそめ、わざとらしくもったいをつける。

「海外でも一枚噛みたいとは思わない...

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