第180章 頑張れ

「どうしてわざわざ、あんな通好みの演奏会に出たがるんだ? 今のお前の注目度なら、もっと格のある場へ行ったほうがいいだろう」

「俺に言わせれば、そんなことに時間を割くのは、ただの無駄だ。お前の気力を削るだけだ」

雪乃はかすかに首を横に振った。腹を立てる様子も、焦る様子もない。ただ、その小規模な演奏会に対する確かな自信だけが、そこにあった。

「先生、この件は私に任せてください。私たちにとって、悪い話ではありません。今、急に注目されていることが私の活動に大きな追い風になるのは分かっています。けれど、もし……私がただのインフルエンサーみたいに祭り上げられてしまったら?」

「あの動画についたコ...

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