第183章 追い出される

どれほど時間が経ったのか。ようやく今野優空は、隣の部屋から出てきた。

表情はひどく冷え切っていて、手にはスマホが握られている。沈んだ目で、中島晴美をまっすぐ見た。

「優空、ど……どうしたの? 病院、何て……」

中島晴美は引きつった笑みを浮かべ、平静を装って問いかける。

だが今野優空は、帰国したら分かる、とだけ冷たく言い捨て、そのままドアを叩きつけるようにして出ていった。

そして本当に帰国してからも、中島晴美は一度たりとも彼の姿を見ていない。

まるで、二人の間の関係そのものが断ち切られてしまったかのようだった。

中島晴美が冷たく突き放されて、もう一か月。

焦りと不安に蝕まれ、長...

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