第192章 順調

離婚そのものは、拍子抜けするほどあっさり終わった。今野爺さんが陰で何を言ったのかは分からない。だが結局、今野優空は手を放した。

離婚届を提出し、受理証明書を受け取ったあと。

彼はひどく沈んだ顔で、その紙をじっと見つめていた。

「ごめん」

雪乃が立ち去ろうとしたとき、不意に彼が口を開く。

「俺……本当に、おまえの時間を奪いすぎた。けど、外へ出られてよかった。よかったんだ……おまえまで俺に引きずられなくて、本当によかった」

雪乃の足が一瞬だけ止まる。

それでも何も言わない。すぐには去らず、優空の言葉が終わるのを待って、それから振り返りもせずにその場を離れた。

それからの日々、彼女...

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