第40章 君は本当に救いようがない

今野の祖父の怒気が頂点に達した。

「『彼女がお前に何か言ったのか』だと? 結婚して五年だぞ。お前、自分の妻がどんな人間かも分からんのか。まさか雪乃が、わしの前でお前の悪口でも言ったと疑っているのか!」

言えば言うほど腹が立つのか、祖父は枕をひっつかむと、そのまま今野優空に投げつけた。

「雪乃はな、わしの前でお前のことを悪く言ったことなど一度もない!」

さらに声を荒らげる。

「それどころか、あの子はわしのために、嫌だと言わずこの家に残ると決めた。しかも『あなたとは離婚しない』とまで約束したんだ!」

今野優空は立ったまま、動かない。

雪乃が家の者たちに話した内容と食い違う点がいくら...

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