第80章 処理

「言いたいことがあるなら、言え」

今野優空は上着のスーツを脱ぎ捨てるように外した。動きには苛立ちが混じり、声に滲んでいた不機嫌さも、もはや隠せない。

朝から胸の奥に引っかかったままの鬱々とした気分が、上にも下にも行かず喉元を塞いでいる。そこへアシスタントの妙な様子が重なり、次から次へとぶつかってきて、優空の機嫌は底まで落ちていた。

アシスタントもこれ以上ためらうわけにいかず、唇を噛んで腹をくくる。そして、社内グループチャットで起きたことを口にした。

「今野社長。今朝、社内のグループチャットに写真が一枚流れました。ご覧になりますか。奥様の件で……」

手にしているスマホはすでにロック解...

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