第99章 胸に秘めた思い

「今日の食事のとき、萌花が何か抱えてるって気づかなかった? 昨日あなた、萌花を連れて中島晴美に会わせたでしょう。中島晴美が何か言ったんじゃないの?」

雪乃が中島晴美の名を出した途端、今野優空はわずかに眉をひそめた。整った顔立ちに、冷たい色が差す。

「その話に晴美が関係あるのか? 俺には萌花が何か抱えてるようには見えなかった。君があの子の面倒を見なくなって、もうずいぶん経つだろ。考えすぎじゃないのか」

「萌花の年で、何を悩むっていうんだ。まだいくつだと思ってる。第一、萌花と晴美が接したって、せいぜい半日だ。様子を見てる人間も付けてた。安心しろ、あの二人が余計なことを言い合うわけがない」

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