第179章ボス?この娘のことか?

私のアパートのリビングで、コナーは落ち着きなく体重を左右の足にかけ直していた。

「ぼ、僕があなたのアイドルです」コナーはそう口走ると、すぐに首を横に振り、頬を赤く染めた。「いえ、そうじゃなくて、あなたが僕のアイドルなんです。ずっと、あなたに憧れてました」。その声は、まるで憧れのセレブに会えた熱狂的なファンのように、純粋な興奮に震えていた。

私は無表情のまま小さく頷く。「知っている。あなたがQね」

コナーはさらに目を見開き、自分が誰だか分かってもらえたという子供のような喜びに顔を輝かせた。肩の緊張が瞬時に消え去り、代わりに抑えきれないほどの興奮が彼を包んだ。

「僕を知ってるんですか? ど...

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