第223話だからチャンスがある

八時過ぎにドアベルが鳴った。サイラスの微積分の手伝いをしていると、キャプテンが興奮して吠えながらドアに向かって駆け出した。

「僕が出るよ」。サイラスが椅子を引いて言った。

少しして、サイラスがソファに戻ってきた。後ろにはイーサンがついてきている。

私はマキシーがリビングを滑るように行き来するのを見ていた。「これ、分解してもいい?」

「これはマックスへのプレゼントなんだ」。イーサンが面白そうに目を輝かせた。「でも、もし君が分解したいなら、明日いくつか追加で送らせてもいいよ」

彼を見上げる。「壊したいんじゃない。改造したいだけ」

「外装のデザインがお気に召さないか、それともオペレーティ...

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