第23章ハードボールをする

ピーターソン先生の表情が硬くなり、唇が薄い一直線に結ばれた。先生は眼鏡の位置を直し、おそらくは威圧的な権威のつもりであろう眼差しで、私を見下ろした。

「ここは君の独演会の舞台じゃないんだ、モーガンさん」と、彼は冷たく言った。「この件はすでに学業公正委員会に付託されている。君の公聴会は明日の午後に予定されている」

教室にさざ波のようにひそひそ話が広がった。二十六人分の視線が私に突き刺さり、パニックや罪悪感の兆候を少しでも見つけようとしているのを感じた。だが、そんなものは見つからないだろう。劣等感を抱えた高校の数学教師など、脅威として認識するにすら値しない。

私は静かにノートを閉じ、バックパ...

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