第72章くそったれ、学生なの?

病院の部屋は、消毒液と安物の床用洗剤の匂いが充満していた。私がライアンとザビエルを伴って病室に入ると、ザックはベッドに横たわっていた。両脚は分厚い白いギプスで固められ、その表情は痛みよりも不機嫌さを色濃く浮かべていた。

「あら、ようやくお出ましね」ベッドに近づきながら私は言った。「簡単な指示も守れずに両脚を折った間抜けな気分はどう?」

ザックの顔が、羞恥と怒りで赤く染まる。「ふざけるな。俺のせいじゃない」

「ライアンが、他人の縄張りでは目立つなと念を押したはずよ」私は彼に思い出させる。「なのにあんたは、コナー・ハクストンと遊び半分でドライブに出かけて、敵性勢力がうようよいる採掘エリアに突...

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