第24章 婚約

高山龍は手を打って笑った。青白い顔に、ねっとりとした笑みが浮かぶ。

「いやあ、実に見ものだったな。さっきの女、ずいぶんみっともなく退散していったじゃないか」

今井天はまだ完全には立ち直っていないのか、眉をひそめる。

「その女を追い払ったってことはよ、じゃあ俺たちを助けたのは誰なんだ?」

「命の恩人なら、そのうち向こうから連絡してくる」

結城明臣は淡々と告げた。

「その前に、お前たちとは別の勘定をきっちり清算してもらう」

そして入口へ目を向ける。

「原田翔、損害の一覧を持ってこい」

ベッドの上の二人はちらと視線を交わし、即座に足並みをそろえた。

高山龍が蛇のように目を細め、...

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