第29章 自業自得

結城明臣の顎の線が、ぴんと強張った。息がふっと荒くなる。

次の瞬間、握りしめた拳がそのまま西川の父の顔面へ叩き込まれた。

何様だ。よくもそんなことが言えたものだ。

殴り飛ばされた西川の父は地面に転がり、全身の骨がばらばらになりそうなほどの衝撃に呻いた。

「やめろ! 俺が誰だかわかってるのか! 殴ったな!? お前の家なんか潰してやる、M市で生きていけなくしてやるぞ!」

結城明臣は容赦なく、男の脚をぐり、と踏みつけた。

――ごきり。

鈍い音がして、西川の父の脚の骨が折れる。

それを聞いた水上伊鶴は、ぞくりと背筋に鳥肌が立った。

さすが最大の情報網を束ねる男。やることに一切のため...

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