第40章 破産した

西川和也の瞳に、薄い嘲りが走った。

――水上家も、ずいぶんと出来のいい娘を育てたものだ。

彼は水上葵の頬を両手で包み、そのまま唇に口づける。

「水上家は長年、水上伊鶴を散々虐げてきた。しかも、遠回しに水上じいさんを死なせたも同然だ。これが芹沢家に知れたら……水上家なんて、破産清算で終わりだろ」

唇を離して、低い声を落とす。

「問題は……どうやったら芹沢家の怒りを、君の両親に全部ぶつけさせられるか、だな」

水上葵は骨がないみたいに彼の胸へ身を寄せ、甘い声で囁いた。

「和也兄ちゃん。もし私が、水上家を丸ごと飲み込むのに協力できたら……私のこと、嫁にしてくれる?」

「もちろんだ。今...

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