第41章 ずいぶんうっかりだな

結城明臣の眼差しは冷えきっていた。ついさっきまでの柔らかな物腰が、まるで別人のものだったかのように。

「原田翔。祖父の部屋の監視カメラ、結果は?」

「当日は丸一日、監視が落ちていました。調べたところ、管理担当が誤ってお茶を制御盤にこぼしたようで……そのせいで、当日の監視システムが全部止まったようです」

結城明臣はカップの縁を指先でなぞり、鼻で笑う。

「それはまた、ずいぶんうっかりだな」

——

病院。

芹沢家の祖父は、海外の研究施設からこちらへ戻ってきていた。

病室のベッドに横たわってはいるものの、体調は以前より明らかに持ち直している。脇には専門医が二人、カルテと機器を確認しな...

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