第58章 いつまで騒ぐつもりだ

芹沢蒼真が低い声で叱りつけた。

「もういい! 芹沢逸樹、いい加減にしろ! いつまで騒ぐ気だ!」

芹沢逸樹は引き下がらず、報告書を掴んで数字を指し示す。

「伊鶴の言うとおりだろ。なんで全部あいつのせいにするんだよ。そもそもこの報告書、偽物かもしれないじゃないか! 止めるなよ……!」

芹沢琴音が机を叩いて、言い争いを断ち切った。

「二人とも、落ち着きなさい!」

芹沢奏斗はラジコンのキーをいじりながら黙っていた。視線だけがまっすぐ、階段を上がっていく水上伊鶴の背中を追っている。

芹沢逸樹は二階を見上げたまま、胸の奥がずきりと痛んだ。

「せっかく伊鶴が俺たちを受け入れようとしてくれて...

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