第7章

昨日のショッピングモールでの一件以来、私は一睡もできなかった。

大輔から「本当の俺を見せたい」とメッセージが来た時、私は迷わず頷いた。

夕暮れ時、私が立っていたのは都心の一等地にある近代的な高層マンションの前だった。バーテンダーが払えるような家賃ではないことは、一目瞭然だ。エレベーターは最上階のペントハウスまで昇り、ドアが開いた瞬間、私は完全に言葉を失った。

「ここが……あなたの家なの?」

目の前に広がるペントハウスは、息をのむほど美しかった。床から天井まで続く窓からは煌めく街のスカイラインが一望でき、内装は控えめながらも贅沢で、家具の一つひとつが卓越したセンスを物語っている...

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