第61章

「J市大学の女子は弓場風太郎とデートなんてしないけど、だからって他の大学の女子が弓場風太郎とデートしないとは限らないだろ!」

その時、山田威が突如として冷たい声で口を開いた。

山田威のその一言を聞いた皆は、一瞬呆然としたが、すぐに状況を理解した。

「あの弓場風太郎、絶対他の大学の女を引っかけて、ここで御曹司のフリして女を口説いてるんだ!」小林博が慌てて言った。

「フフ……」

山田威は思わず冷笑を漏らした。この数日、彼はどうにかして弓場風太郎に報復しようと画策していたが、ずっと機会に恵まれなかったのだ。

今、その機会がようやく訪れた。山田威が弓場風太郎を見逃すはずがない。

「山田...

ログインして続きを読む