第66章

なぜなら弓場風太郎は、ミナの部屋に山崎風太の他に、見るからに屈強な五人もの筋肉質な大男がいることに気づいたからだ。

その光景を目の当たりにした弓場風太郎は、完全に呆然としてしまった。

「な、何するつもり!?どうやって入れたの!」

ミナは顔に恐怖を浮かべ、思わず数歩後ずさりながら、大男たちに向かって甲高く叫んだ。

「お前がミナだな?」

大男の一人が歩み寄り、ミナをじろじろと品定めするように見つめ、下卑た表情で尋ねた。

「ええ、私がミナよ!」

ミナは大男を見つめ、こくりと頷いた。

「へへっ、お前で間違いねえってことか!」

大男は卑しい笑みを浮かべると、そのままミナの方へずかずか...

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