第12章

冷たい針が、杉山夕晴の静脈へと突き刺さった。

太いチューブが、呪術の紋様で埋め尽くされた金属装置へ繋がっている。もう片方の端は、杉山雨音の身体へ。

装置が起動した刹那、魂を無数の小刀で刻まれるような痛みが走った。夕晴の身体が反射的にくの字に折れ、喉が裂けるほどの悲鳴が爆ぜる。

意識の海で、狼魂の幽影が見えない鎖にきつく締め上げられていた。

鎖には幽緑の呪火が燃え移り、まず毛皮を焼き、次に肉を引き裂き、最後は骨までも少しずつ剥いでいく。

「ぁ……っ」

幽影の断末魔。

杉山夕晴は病床の金属柵に指を食い込ませた。爪が反り返り、血がだらだらと滴る。

痛すぎる。舌を噛み切って終わらせた...

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