第27章

「六十万ぽっちで囲えると思ってんの?」

「ふんっ。金持ちだからって偉いわけ?」

「なにその条件。清楚系? じゃあ私たちはどうなるのよ。肩も見えない、ミニスカも見えないってこと……ん?」

佐藤美咲は反射的に手を伸ばし、襟元をきゅっと引き上げた。もう一度その「み」と話をつけようとした。だって、こんな大金――ほとんど棚ぼただ。けれど「み」は、それきり一言も返してこない。

佐藤美咲「……」

そのとき、松本翔也からLIMEが飛んできた。

松本翔也【やるじゃん美咲。これ完全に大金持ち引いたな。いける、そのまま押せ】

……その顔。

佐藤美咲は白目をむいて、返信しなかった。

配信はまだ終わっ...

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