第82章

真冬だというのに腰だのへそだのを出すのは、さすがに落ち着かない。身支度を整えると、佐藤美咲は阿部蓮の後について階下へ降りた。外はまだ暗いが、時刻はもう六時を回っている。

佐藤美咲は運動が極端に苦手というわけではない。学校でもダンスを習っていたし、朝はストレッチや開脚のトレーニングもしてきた。

いつもの朝ランは高橋詩織と阿部蓮の組み合わせらしいが、今日は高橋詩織がいない。阿部蓮は佐藤美咲を連れて、まずはウォームアップから始めさせ、それから走りに入った。横につきながら、楽に走るコツを淡々と教えてくる。

「腕は上げすぎない。脚も同じ、上げすぎるな」

「う、うん」

佐藤美咲は必死に食らいつ...

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