第99章

佐藤美咲は一拍置いてから、「……うん」とだけ答えた。

本当は何があったのか聞きたかった。けれど、結局聞けないまま昼になった。迎えに来なくていい、と美咲は言い、佐藤恵子に位置情報だけ送ってもらって、自分で向かうことにした。

会社へ戻れば会議が続き、顔を出さなければならない相手も何人かいた。ロイヤルホテルへ向かった頃には、少し遅れてしまっていた。

それでも恵子はLIMEで、ずっと「急がなくていいよ。片付いてからで」と送ってくる。

わざわざ外で食事、というのが美咲にはどうにも不自然だった。運転手に軽く会釈して車を降りると、足早に館内へ入り、エレベーターで上へ向かう。

個室は三階。着くなり...

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