第7章 功なくして禄を受けず

周防芳江たちが去ったあと、専属秘書が険しい顔のまま桐生零へと歩み寄ってきた。

桐生零の胸がきゅっと締まる。咄嗟に一歩出て、桐生瞳を背中にかばうように立ちはだかった。空気が一瞬で張りつめる。

「何のつもりだ」

専属秘書は桐生零を視界から外すように、まっすぐ桐生瞳だけを見据えた。声は冷え切っている。

「桐生さんにご用があります。あなたには関係ありません。お退きください」

「退かないと言ったら?」

桐生零は鼻で笑い、むしろ半歩前へ出た。守りを固めるように、さらに瞳の前を塞ぐ。

「こいつに手ぇ出すなら、まず俺を倒してからだ!」

その意地を見て、専属秘書の眉間がわずかに歪む。

「そち...

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