第147章 甘いケーキ

ドキッとして、私は慌てて否定した。

「そんなことないわよ、変なこと言わないで」

 石川萌香が顔を寄せ、ぱちりと瞬きをする。

「美玲、隠しても無駄よ。見てればわかるもん。美玲は福田先輩に対してだけ、態度が違うんだから。それに、福田先輩が美玲を見る目といったら、もう滴るほど甘いんだから。二人が本当にくっつくなら、私、諸手を挙げて賛成するけどな!」

 私は力なく苦笑した。

「萌香、からかわないで。今の私の状況で、そんなこと考えられる余裕なんてないわ。それに、私と山本宏樹は……」

「あなたと山本宏樹がどうしたっていうの? あんな仕打ちを受けておきながら、まだ気を使ってるわけ? 美玲、もっ...

ログインして続きを読む