第217章 それでも男か

私だって、腹に据えかねていた。

山本宏樹が私を罵るのは勝手だ。だが、ミグちゃんを悪く言うことだけは絶対に許さない。彼にそんな資格などありはしないのだ。

私にとって、松田未菜は家庭を壊し夫を奪ったただの不倫女に過ぎない。けれどミグちゃんは違う。私が最も辛く、苦しい時期に、ずっと寄り添って支えてくれた大切な存在なのだ。

エゴだと言いたければ言えばいい。冷酷だと罵りたければ罵ればいい。

そもそも、松田未菜があのような末路を辿ったのは自業自得だ。犯した罪の報いを受けたに過ぎない。

他人を陥れるような真似をしなければ、留置所に入ることなどなかったはずだ。

悪行の限りを尽くした人間を、どうし...

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