第223章 戻ってきた結婚指輪

その配達員の格好を見るに、ウーバーか何かの代行業者だろう。

誰からの届け物だろうか。

私は眉をひそめ、心当たりを探ってみたが、これといった人物が思い浮かばない。

今の住処を知っている人間は少ない。石川萌香以外だと、森本友紀、長谷部翔太、それに福田翔陽くらいのものだ。

もし彼らが私に何かを渡したいのなら、直接訪ねてくるはずだ。わざわざ代行業者を使うような真似はしないだろう。

まさか、松田未菜か?

あの女、また何を企んでいるのやら。

松田未菜のことを考えただけで、胸の奥がざらつく。彼女がしてきた数々の仕打ちのせいだけではない。

今の私は、とにかく松田未菜から距離を置きたかった。関...

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