第249章 そんなに彼女が心配なの?

「あいつのことが、そんなに心配か」

山本宏樹は鋭い視線を私に突き刺した。

私は唇を噛み締めた。森本友紀のことが心配なのは当然だ。

なにしろ、彼女には散々助けられてきた。抗がん剤治療で一番心細かった時、寄り添ってくれたのも森本友紀だったからだ。

私は決して恩知らずではない。

優しくされたら、それ以上の優しさで返す。

私は小さく頷いて口を開いた。

「山本宏樹、私たちの問題に他人を巻き込まないでほしいわ」

「ふん」

山本宏樹は鼻で笑った。私はハンドルを握ったまま、彼の冷ややかな嘲笑を気に留めないようにした。

「知り合って一ヶ月しか経ってないやつのために、俺に頭を下げるなんてな。...

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