第255章 服を買う

ショッピングモールをかなり長い時間歩き回った。

今の私がウィンドウショッピングに対する意欲を失ってしまったのか、それとも単に物欲がなくなったからなのかはわからない。

一通り見て回ったものの、結局何も買わなかった。

逆に森本友紀のほうは、何着か気に入った服があったようだが、値段を聞いてからは手を出せずにいた。

私は店員を呼び、そのままその二着を包むよう頼んだ。

手早く会計を済ませ、紙袋を森本友紀に手渡した。

「木村姉さん……」

森本友紀は興奮した様子で、ペロッと唇を舐めた。

「これ、私に?」

森本友紀の瞳に涙が浮かんでいる。

「そうよ。ここに他の誰かがいるとでも?」

私は...

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