第263章 厄介事

「はあ……」

私は小さくため息をついた。今さらそんなことを言っても、どうにもならない。

「木村姉さん、それじゃあ私たちは今、どうすればいいの?」

傍らにいる森本友紀が焦燥に駆られた声で訊ねてきた。

私自身、どうすべきか全く見当がつかなかった。

こんな事態に直面するのは私だって初めてなのだ。

真っ先に頭に浮かんだのは、萩田牧子のことだった。

彼女はプロの弁護士だ。

それに、以前丸山由紀の夫の件があった時も、彼女が間に入って処理してくれた実績がある。

やはりこの件は牧子に相談するしかない。餅は餅屋と言うように、専門的な問題は専門家に任せるのが一番だ。

そう心に決め、少し考えを...

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