第270章 計画を立てる

電話の向こうから聞こえる萩田牧子の声は、少し弾んでいた。

「よかったわ、美玲。本当に朗報ね。彼女が証言台に立ってくれさえすれば、萌香の件は百パーセント解決できるわ」

「ええ、こんなにトントン拍子に進むなんて思ってもみなかった」

私自身の心も、ずいぶんと軽くなっていた。

小椋京香を説得するには、もっと骨が折れるだろうと覚悟していたのだ。

それがまさか、一度目の接触でうまくいくとは。

どうやら神様も萌香に味方してくれているらしい。

やはり因果応報、善悪の報いというのは確かにあるのだ。

「出廷してくれる証人がいるなら、話はぐっと簡単になるわ。そもそも石川萌香には何の落ち度もなかった...

ログインして続きを読む