第274章 開廷

「わかりました。ありがとうございます、福田先輩」

石川萌香も慌てて礼を言った。

電話を切ると、私たちの高ぶっていた感情も少しばかり落ち着きを取り戻した。

これからも決して気を抜くことなく、常に警戒を怠ってはならないのだと、私は心に誓った。

それからの数日間は、裁判に向けての準備に追われることになった。

萩田牧子のほうでも証言や関連資料の推敲を重ね、万全を期してくれている。

そして福田翔陽からも、時折吉報が舞い込んできた。裁判に有利な証拠を新たにいくつか見つけ出してくれたのだ。それらの証拠が、私たちにさらなる自信を与えてくれたのは間違いない。

一日、また一日と時が過ぎ、いよいよ裁...

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