第293章 終わりにしよう

私は自分が病気であることを山本宏樹に話すつもりなど毛頭なく、彼を無視し続けたが、宏樹はしつこく食い下がってきた。

「木村美玲、一体何の薬か教えろ。お前、病気なのか?ここ数日会社に来ていないのは、体調が悪いからか」

「いいえ、考えすぎです。私はただ、あなたに会いたくないだけですから」

これ以上、彼に付きまとわれたくなかった。

今はただ、一刻も早く離婚届に判を押してもらい、自由の身になりたいだけだ。

もし私が病気だと知れ渡れば、宏樹は絶対に離婚に同意しないだろう。

「そうかよ?じゃあ、ここ数日会社を休んで、ずっと福田翔陽と一緒にいたってわけか」

宏樹の言葉には棘があったが、今の私は...

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