第304章 断固として認めない

あの恐ろしい夜を経て、私と石川萌香はすっかり疲労困憊していた。

「もう遅いし、早く帰って休もう」

私は大きな欠伸を噛み殺しながら言った。

石川萌香はこくりと頷いた。

「うん。明日も引き続き証拠を集めなきゃ。戸沼航とあの叔父を、これ以上野放しにしておくわけにはいかないから」

家に帰り、シャワーを浴びてベッドに潜り込んだものの、私は何度も寝返りを打つばかりで一向に眠りにつけなかった。

目を閉じれば、ナイフを振りかざして突進してくる丸山由紀の姿が脳裏に焼き付いて離れない。

どうしてなのか、その光景がいつまでも頭からこびりついて消えなかった。

まぶたの裏には、ただ一面の鮮血が広がって...

ログインして続きを読む