第311章 松田未菜は俺の彼女だ

まもなく、私たちは警察署に到着した。

山本宏樹は私を連れて取調室へと直行した。ちょうど松田未菜が二人の警察官に連行されて中から出てくるところで、私を見ると、彼女の瞳の奥に一瞬だけ怒りの色が走った。

山本宏樹は慌てて駆け寄った。

「未菜、大丈夫か?」

松田未菜は首を横に振り、目に涙を浮かべていた。

「宏樹、この人たち私を捕まえるって。私が法を犯したなんて言って……」

山本宏樹は痛ましそうに彼女を抱き寄せた。

「怖がるな。俺がいる。お前を連行なんかさせるもんか」

私はその光景を冷ややかな目で見つめていた。心の中には波立ち一つ起こらない。

「山本宏樹、行きましょう」

私は口を開...

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