第314章 松田未菜を見逃す

見慣れない番号だが、間違いなく山本宏樹からのメッセージだ。

アカウントをブロックしたというのに、わざわざ別の番号から送ってくるなんて。

私は伏し目がちに、スマートフォンの画面を見つめた。

「木村美玲、どうしたんだ」

「どこか悪いのか」

「木村美玲、俺に何を隠しているんだ」

眉をひそめ、返信はしなかった。

それでも、山本宏樹からのメッセージは次々と届く。

傍らで見ていた石川萌香は、怒り心頭といった様子だ。

「無視しなよ、美玲。あんなクズ男! 表面的に心配してるふりをしてるだけで、実際は口先だけじゃない!」

「本当に心配なら、電話で様子を聞くなんてことしないわ。病院まで飛んで...

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