第316章 ウェディングドレス選び

抗がん剤治療の時間が刻一刻と迫る中、午後になって福田翔陽と石川萌香は用事があると言って出かけていった。

おそらく、戸沼航と彼の甥たちの件で相談に向かったのだろう。

今の二人は、私に一切の負担をかけまいとして、事の進展すら何も教えてくれない。ただひたすらに、治療に専念してほしいという思いからだ。

これ以上心配をかけたくない私も、大人しく毎日病院に留まり、医師の指示通りに薬を飲んで治療を受けている。

いつものように病院内を散歩する。ずっとベッドに横たわっているのも退屈で仕方がない。だが、ある窓ガラスの前を通りかかった時、私は思わず足を止めた。

窓に映る自分の姿を見つめ、これほどまでに痩...

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