第332章 眠れぬ一夜

一方、森本友紀は甘いルックスと純真な性格の持ち主で、男なら誰もが放っておかないタイプだ。実際、彼女に言い寄る男は後を絶たないが、本人は仕事一筋で、トップデザイナーになるという目標に向かって邁進している。

石川萌香に至っては、さらに言うまでもない。口を開けば恋がしたいと騒いでいるくせに、行動を起こす気配は一向になく、その話題になるたびに矛先を私へと向けてくるのだ。

「はいはい、私をからかうのはそれくらいにして、さっさと顔を洗って寝なさい。明日も仕事なんだから」

私は彼女たちの言葉を遮り、早く身支度をして休むよう促した。

三人は顔を見合わせると、キャッキャと笑い声を上げながら洗面所へと向...

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