第333章 私が君のために手作りした結婚指輪、もういらないの?

私はそれらのことについて何も聞かず、ただバッグを置いて切り出した。

「山本宏樹、私と何を話したいの?」

山本宏樹は無言のまま、ポケットから精巧な箱を取り出した。小ぶりだが、とても美しい箱だった。

中身の想像はついた。私は顔をしかめ、その話には触れまいと単刀直入に言った。

「こうして直接会いに来たんだから、もう友紀を設計部に残してもいいでしょ?」

山本宏樹は私の態度が気に入らないのか、わずかに眉を寄せた。

「木村美玲、俺はお前の中でそれほど信用がないのか? 少しの間も待てないっていうのか」

私は答えなかった。沈黙がすべてを物語っていた。

「あなたが私に要求したことでしょう? こ...

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