第341章 世論の騒動

「行くぞ」

和田蓮の一行は立ち上がり、外へと向かった。

今度はもう引き留めたりはしなかった。彼らを会社の一階まで見送り、もう一度深く頭を下げて謝罪した。

和田蓮は私の顔をじっと見つめ、口を開いた。

「木村さんは礼儀をわきまえた立派な方だが、あの山本社長ときたら……」

彼は首を横に振り、それ以上は何も言わず、入り口に停まっていた車に乗り込んだ。

私はその車が見えなくなるまで見送った。

オフィスに戻ると深々とため息をつき、自分のデスクに腰を下ろした。受話器を取り上げ、もう一度山本宏樹の番号にダイヤルする。案の定、やはり繋がらない。

受話器を置き、こめかみを揉みほぐす。松田未菜のわ...

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