第350章 離婚しに行こう

「お祖母様、俺は……」

山本宏樹は言葉を濁し、複雑な表情を浮かべた。

そう言いながらこちらに向けられた彼の瞳には、濃い罪悪感が滲んでいた。

私は冷ややかな目で彼を見つめ返した。

最初からもっと毅然とした態度をとっていたなら、まだ少しは見直す余地もあったかもしれない。

しかし、私と松田未菜の間でふらふらと揺れ動き、口から出るのは中身のない戯言ばかり。これまで一度として真実を語ったことのない彼を、どうして評価できようか。

お祖母様は私を彼の手前へと引き寄せた。

「山本宏樹、あんたは美玲に顔向けできるとでも思っているのかい?この三年間、美玲があんたに何か悪いことをしたとでも言うの?」...

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