第372章 財産分配遺言

その後の日々、私はお祖母様の看病にいっそう心を砕きつつ、山本亜佐美と山本綾野に対する警戒も決して怠らなかった。

彼女たちは表面上こそ愛想よく振る舞っているが、腹の底で何を考えているかなどお見通しだ。

もっとも、直接ちょっかいを出してこない限り、こちらから相手をする気もない。互いに干渉しない今の距離感がちょうどよかった。

対するお祖母様は、私の献身的な世話の甲斐あってか、順調に体調を回復させていた。

日を追うごとに生気を取り戻していくその姿を見るのは、私にとっても大きな喜びだった。

だが、この平穏な時間がいつまでも続くと思っていた矢先——思いがけない知らせが静寂を破ったのだ。

その...

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